肘の痛み症例
肘の痛み(テニス肘 他)
当院の治療効果であり鍼灸一般のものではありません。また、効果には個人差があります。
症例1
患者
男性 60代
来院
2015年3月
症状
3か月前から仕事で重量物を持つ機会が増えた頃から、右肘の外側に痛みが出てきた。朝がたの作業で痛みは増すが、午後休んでいると痛みは軽くなりあまり気にならなくなる。痛みが強い時は、以前整形外科でもらったモーラステープを貼っていたが、一向に改善しない為、知人の紹介で来院された。
治療内容と経過
トムゼンテスト、中指伸展テストが陽性だった為、外側上顆炎と判断し説明をした。外側上顆を触った所、熱感・腫脹はなかった為、慢性的な痛みと前腕の筋肉の緊張が関係していると判断し、その筋肉を緩める施術をした。
足のツボや手首近くのツボを使い右前腕の筋肉を柔らかくした。施術直後は、肘外側の痛みは消えていたが、翌日、仕事をすると痛みが再現した。その後、仕事をやりつつ一週間に一回の施術でだんだん痛みが減ってきて7回目の施術では仕事中に痛みが出る事があるがあまり気にならなくなった。
同時に施術した症状
肩こり
使用したツボ
復溜、上虚巨、偏歴
考察
施術直後は症状が消失したが仕事を休む事は出来ないため、仕事で負荷がかかると再び痛みがでてしまう。症状を軽減する事は難しいと思ったが回数を重ねる毎に仕事をしても症状は軽減していった。日常の生活や仕事で負荷がかかり痛みが出現するものは、症状が軽減、消失したとしてもまた再燃する可能性が大きい。そのような状態の患者さんは、養生として定期的に鍼施術を受ける事が有効だと感じた。