顎が痛い開かない、それって顎関節症かもPART1
こんにちは。
立川堂すみよし鍼灸接骨院 院長の淺原健司です。
本日もブログをご覧頂きありがとうございます。
さて、お正月は大勢で食卓を囲む機会が多かったのではないでようか。
そんな友人との飲み会や家族みんなで食事の時はわくわくするものです。
料理もいつもより美味しく頂けて、つつい食がすすみます。
なんといったってみんなで食べる食事が一番美味しいですね。
食べ物を美味しく食べられるという事は
ものすごく大事な事ですよね。
そんな楽しい食事のひと時も
調子が悪い所があると充分に楽しめません。
例えば
焼き鳥の砂肝を噛むと顎がいたむ
お肉を噛んでいると顎がつかれる
美味しい握り寿司を食べようと口を開けると
顎の奥で「ゴリ」と音がして半分くらいしか口が開かない
なんて調子だと美味しい食事のひと時も残念なことに。
その症状もしかすると「顎関節症」かもしれません。
聞いたことがある様な無い様な名前ですけど
実は、日本の成人46%に何かしら顎の症状があると報告されています。
*松香芳三先生 1992年
結構な確率でみなさん顎の症状があるんです。
口を大きく開けた時、音がしたり
硬い食べ物を噛んだ時に違和感がある程度なら
日常の生活で不自由や不快な思いをすることも多くないので
ついつい深く考えないで生活してしまうんですけど
これを対処しないでほっておくと
グミを噛むだけでも顎に痛みが出る
口があまり開かなくなって
お寿司やおにぎりをガブっと食べられない
なんて事にもなりかねないんです。
もし、ちょっと気になったとしても
歯医者さんに行くほどひどくない
治療期間が長いのは困る
スプリント(マウスピースみたいなもの)をはめたくない
いろんな事情で、何となくそのままの方も多いのでは・・・。
そんな時、どうすれば良いか?
なんと鍼施術が効果を発揮するのです。
鍼を選択肢の一つとして加えて頂きたいと思います。
「エ~鍼なんて、本当に効くの」
そう思う気持ちわかります。
鍼施術であれば
軽い場合数回の施術で結果がでる事があります。
(絶対と言えないところが辛い所ですが・・・)
食べ物を噛んだ時の顎の痛みが減る
口が以前のように大きく開けられる
そんな効果が出ています。
(人によって効果が異なります)
それだけではありません。
そもそも顎関節症の患者さんは
頑固な肩こり首こりをもっている方が大多数です。
この頑固な肩こり首コリを鍼でゆるめてあげると
顎関節症の症状が改善しやすいんです。
当院に通院している顎関節症の患者さんは
顎関節症とともに肩こり首コリが改善され喜んでいます。
では、「顎関節症」ってどんなものなのか紹介します。
顎関節症は簡単にいうと
顎の関節とその顎を動かす周りの筋肉の病気です。
一般的に顎に異常がある場合、歯医者さんや病院の口腔外科に行って
治療を受けられる方が多いと思います。
(いきなり鍼灸院にいらっしゃる方は稀です。)
そこで、顎関節症と診断される事になるわけですが
顎関節症と診断されるにはしっかりといた定義があるんです。
1.あごが痛む
2.口が開かなない
3.あごを動かすと音がする
この三つのうち一つ以上あてはまった場合
顎関節症の可能性があるとされています。
(この時点ではあくまでも可能性です。)
その可能性があるなかで
〇菌の感染、
〇顎の関節が膿んでいる、
〇顎の骨の腫瘍、
〇顎を動かす筋肉の腫瘍)、
〇脳の病気など
の項目をぬかした時に顎関節症と判断されます。
では、鍼灸院で顎関節症をどの様に判断するのか?
歯医者さんや病院と同じ項目でチェックをしますが
レントゲンやMRIなどの画像診断ができません。
患者さんからお話しをよくうかがって、顎関節症と判断していきます。
もちろん少しでも疑わしい症状があれば、ほかの医療機関を紹介します。
鍼施術では、とにかく顎の動きを正常にする事を第一に考えます。
顎をスムーズに動かす事ができれば痛みの症状も結果的に減ると考えます。
それでは、鍼施術で一番のポイントとなる
顎の動きをみていきましょう。
顎は口を開けたり閉めたりする時にも単純な動きはしていません。
下顎があげさげする
食べ物をすりつぶす時など下顎を右や左にずらす
下顎を前に出す(アイーンの動き)後ろに引く
こんな感じの動きが、複雑にからんで
無意識のうちにおこなわれているんですよね。
そう考えると、顎のどの動きに不都合があっても
顎をうまく動かせませんし
違和感や痛みが出る事になってしまいます。
鍼施術では、
顎の動きや開き具合などを詳しくお聞かせ頂いて
どの筋肉にアプローチすべきかを判断します。
あ、もしかして
「顎の周りとか顔に鍼をいっぱい刺すんじゃないの?」
「痛いし怖そう」
なんて思うかたも多いかもしれません。
でも、ご安心を顎の周りや顔には鍼を刺すことは
ありません。
「じゃあ、どこに刺すの?」
そんな声が聞こえてきそうですが
そこらへんの詳しいことは
次回のブログで。